氷見の魚

富山湾は「天然のいけす」と呼ばれています。
3000m級の立山連峰とその山並みからの雪解け水や雨水は、森林を通って河川に流れ込み、やがて富山湾へとたどり着きます。
富山湾には、大陸棚から一気に湾底まで落ち込む海底谷があり、その付近は栄養が豊富なプランクトンや海藻が育ちます。
対馬暖流と水温が年間を通して1~2℃の日本海の深層水で、暖水性から寒水性まで多種多様な魚が集まります。
そして、能登半島が定置網の一部のように張り出しているため、回遊魚が入り込みやすく、まさに地形と環境が生んだ「天然のいけす」です。
今でも40数ヶ所もの定置網が設置されており、県内随一の漁獲量を誇っています。
この魚場で獲れた魚は、「氷見の寒鰤」「氷見鰯」をはじめ、全国にブランド魚として知られています。
ひみ寒ぶり

「ひみ寒ぶり」は、富山湾の王者。
ブリは、春から夏にかけて日本海を北上し、晩秋から初冬にかけて南下、富山湾へ来遊します。そして11月末から12月上旬にかけて、いわゆる「鰤起し」という雷鳴をともなった大シケがくるとブリ漁の最盛期が幕開けします。
ブリは、成長にともない呼び名が変わるため出世魚といわれ、氷見では、モジャコ→ツバイソ→→フクラギ→ガンド→ブリと呼びます。
また、ブランドである「ひみ寒ぶり」とは、富山湾の定置網で漁獲され、魚体や重さが一定の水準を満たした鰤だけが名乗れます。
そして、氷見魚市場で競られ、威勢のいい掛け声の中、つい先程まで富山湾を泳いでいたブリは料理人のもとへ。刺身、ブリしゃぶ、ブリ大根など、余すことなく様々な料理となるブリは、料理人の腕の見せ所となるべく、全国各地へ出荷され、最高級ブランドとして名を馳せることとなるのです。
新しい氷見寒ブリをご家庭へ
氷見寒ブリの年間水揚げ量は、徐々に減ってきております。
そこで、ご家庭に安定して氷見の寒ブリを提供するため、今回2台の冷凍庫を導入し、新しいブリの商品開発に成功しました。

特殊な冷凍庫を導入し、熟成の開発へ
鮮魚の絞め方、血抜きをもう一度、ゼロから考え直して、水産加工業初導入の冷凍庫を使用し、長期保存を実現させました。

急速冷凍機で生の食感を閉じ込めることに成功
瞬間に冷凍することで、生の食感をそのままキープすることに成功し、アニサキス食中毒にも対応することができました。
いつでも氷見寒ブリの刺身をご家庭で召し上がれます。
